建売り住宅が選ばれる理由1


日本総中産階級という言葉があるように日本人の多くは、普通という意識を強く意識している。
普通の条件は、極端ではないことつまり曖昧な状態にあることだ。多くの日本人に好まれる曖昧の上に建売り住宅は建っている。
建築家に以来した住宅はその人専用となりいろんな人に対応しないという意味で極端である。
一方メーカーの作る住宅は利益を上げることが目的とされ、生産に重点が置かれるため、ある意味で標準的なものができあがっている。
この標準には一般的とされる「幸せの家族像」が大きく貢献している。「幸せの家族像」もメーカーが何年もかけて生み出したものである。
そのような補完的な環境で標準的な住宅が生み出されている。
現在多くの人は自分の生活を「幸せの家族像」以外に描いていない。
それ以外の生活が自分にあるとは思っていないのである。
つまり自分の生活を描くのに判断しなければならない項目があまりにも多いことを潜在的に知っているので、自分でははっきりさせようとはせず、なんなんとなく「幸せの家族像」に自分の生活像を重ね合わせるのである。
よってなんとなくという曖昧さを好む人が建売り住宅を選ぶのである。
曖昧なライフスタイルの選択をしていると言い換えることができる。