casshern 観た


とうとう観たと言うか観てしまった。
普遍的で宗教的な問題を提示しているというような友達の印象を参考したりしながら観た。
一つ言えることは、詰め込み過ぎであること。
これはあきらかにプロモーションビデオな印象の映像に重いテーマははっきり言って、内容的に苦しい。
監督である紀里谷和明はキレイな映像をとるというイメージの人だから、その点は満足。
しかしストーリーがふざけている、というか見る人のこと考えているのかも怪しいくらいのエゴが出ていた。
ストーリーにイメージのコラージュが延々とつく感じ。
毎週20分観るくらいのものだったら、そのバランスでもなんとかいけそうだが二時間は拷問に近い。
せっかくの俳優さんたちはその演技を生かされない扱いを映像の中で受けていた印象。
主演が別に伊勢谷友介でも成立しただろうし、ヒロインも麻生久美子でも成立可能な気がする(だけど麻生久美子のもっている虚無的な雰囲気は必要だとも言える)。
紀里谷和明のやりたいこと前面(脚本、編集もやっている)というのは感心はしないが、それができる人物だという点で今後もう一回作ったとしても観たいと思う。
ちょっとした小ネタだが、一瞬だけだがGLAYのメンバーが登場している。
まぁなんてことないシーンだし、気付かない人もいるかも。
あと気になるのは、唐沢寿明の裸のシーンの、彼のお腹。
ちょっとヤバいんじゃないかな?
映像はキレイだけど、ビジュアル的に新しい要素はなく、焼き増し感が否めない。
といった感じで文句ばっかり言って終わります。
たぶん期待し過ぎだったので。