人質君


この話題を香田さんかもしれない遺体が出た後で扱うのは難しいが少し考えてみたい。
深いに思う人は飛ばしてほしい。
人質となったのは香田証生さん24歳。
現在オーストラリアに留学中。
自発的にイラクを見てみたいという理由でイラク入り。
イラクには政府から入っちゃいけないと宣伝済み。
イラク入り後、過激はグループに捕まり人質に。
27日、インターネットを使って要求ビデオを公開。
条件は軍の撤退。
首相は軍の撤退を拒否。
29日、政府何も解決できず、タイムリミット。
ということか事実関係は。
人質になっている人、心配する家族、執政者、誘拐グループ、いろんな視点が考えられるが、あくまでも僕から考えたことを記述したい。
僕は簡単に言えば人に多くの権利があるとはあんまり思っていない。
そんなものは見せかけ上のものだ。
自由主義の影響が強いと思われるが、人に迷惑をかけなければ(harm to other)という原理が守られていなければ、見せかけ上の権利さえも生じないと考えている。
それに加えて、人の命は最上の価値とは思っていない。
じゃあ軽く見ているかと言われれば、そうじゃないと答える。
それは人に迷惑をかけないということの延長として人の命は大切なのである。
そしてただ最上ではないだけである。
その人の命を守ることが多くの人に多くの迷惑をかけるということになれば、一般的な価値観から逆転しうる。
そしてこの場合は、香田さんの行動は、ある程度結果(そうすれば多くの人に迷惑をかけるかもしれない)が見通せるような状況下でした判断で行われたと十分に言えるので、自分で原理を破ったことになり、ルールを守らないヤツには救いの手はないと考える。
ルールを守らないだけでキツいすぎないかという人がいるかもしれないけど、大勢の人達と共同生活や社会を気付いていきたいならルールを守ることが前提である。
ルールを守らないのはただの個で社会を代表しないし権利もない。
あるのは自分の力だけだ。
よって助かる道があれば、それは自力脱出しかない。
彼はサルとそんなに変わらないのである。
誘拐グループは、そのことを理解していない、社会からはみ出した物を社会は守らないということを。
誘拐するなら政府の仕事で来ている人である。